帝王切開とは?
近年増加傾向の「帝王切開」の現状と「帝王切開」になるケースのご紹介
選択(予定)帝王切開が行われる主なケース
前置胎盤
ぜんちたいばん
胎盤は、通常、子宮の上の方に付着しますが、何らかの原因で下の方に位置して子宮の出口を塞いでしまうことがあります。
この状態を「前置胎盤」といいます。
赤ちゃんが出てこられないので、帝王切開が選ばれます。
胎盤の正常位置
通常、胎盤は子宮の上の方にあります。大きさは、直径約20cm、厚さ2〜3cm、重さ500〜600gです。
経腟分娩では、胎盤は赤ちゃん誕生の15〜30分あとに、もう一度軽い陣痛が起こって子宮から剥がれ落ちてきます。
帝王切開の時は、赤ちゃんを出した後に剥がして取り出します。
前置胎盤の分類
胎盤が子宮口をどのくらい塞いでいるかによって、下記のように分類されます。
辺縁前置胎盤
部分前置胎盤
全前置胎盤
前置胎盤は妊娠中に出血したり(警告出血)、帝王切開の時も普通より出血が多かったり、胎盤が剥がれにくくなって大出血する癒着胎盤を合併することがありますので、重要なハイリスク妊娠の一つです。
このほか、前置胎盤ではないものの胎盤付着の位置がかなり子宮口の近く(2cm以内)に及ぶものを低置胎盤といい、出血が多くなりやすいため、帝王切開を選択する場合があります。
専門医に正しい診断をしてもらい、妊娠中により良い管理を受けることが大切です。