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赤ちゃん成長物語
「赤ちゃんはお腹の中でどんなふうに成長していくの?」そんな疑問にお答えします。
妊娠初期
1ヶ月0〜3週目 受精卵〜胚の径 約0.01〜0.1cm 体重 0.1〜0.5g未満
2週で受精卵ができ、細胞分裂を繰り返している状態です。3週で子宮内膜に着床し、赤ちゃんを包む袋(胎嚢)ができます。
- お母さんの身体は?
- 妊娠によってホルモンのバランスがくずれるため、イライラしたり情緒不安定になることも。 また、「おりものが増える」、「トイレが近くなる」、「肌が荒れる」、「常に眠い」などの症状がでることもあります。
2ヶ月4〜7週目 身長 約1cm 体重 約3g
器官形成期の初期にあたるこの時期になると、赤ちゃんの姿も確認できるようになります。 心臓は5週ぐらいから動き始め、6週ぐらいになると超音波画像でその動きを見ることができます。
- お母さんの身体は?
- 妊娠4週半ばになると、妊娠検査薬で陽性反応が出るようになります。妊娠5〜7週でつわりが始まり、乳房が張ってきます。 初診は予定生理日の2週間後ぐらいがベスト。 順調なら超音波検査で赤ちゃんの心拍を確認できる頃です。
3ヶ月8〜11週目 身長 約5cm 体重 約10g
10週を過ぎると、赤ちゃんは「胎児」と呼ばれるようになります。3頭身に成長し、手足だけでなく、鼻やまぶた、唇、あごもできてきます。 また、胎児は周期的にダンスのような胎動を繰返します。
- お母さんの身体は?
- つわりがピークになり、一時期体重が減る場合もあります。また、嗜好が変わり、普段食べていた物や匂いの強い物が食べられなくなったりします。 栄養が摂れなくてもこの時期の胎児は心配要りません。ただ、水分だけはしっかり摂って下さい。
4ヶ月12〜15週目 身長 約15cm 体重 約50g
胎盤が完成に近づき、赤ちゃんにどんどん栄養が供給されるようになります。ほとんどの内臓の形成が終わり、脳の原型も完成します。
- お母さんの身体は?
- つわりがおさまり(個人差はあります)、お腹の膨らみが目立ち始め、スカートやパンツがきつくなり始めます。 食欲がでる時期ですが、体重コントロールに注意しましょう。
妊娠中期
5ヶ月16〜19週目 身長 約20cm 体重 150g
頭の大きさは鶏の卵ぐらい。体は4頭身になります。手足をよく動かし、呼吸の練習も始めます(呼吸様運動)。 また、羊水を飲み、排尿もする様になります。
- お母さんの身体は?
- お腹の膨らみがはっきりし、胸も大きくなってきます。身体が妊娠に慣れてきて、マタニティライフを楽しむ余裕も出てくるでしょう。 体調が良いときにウォーキングなどの軽い運動をするのもおすすめです。ただし、早産の予防も必要で、この頃から子宮口の状態を診てもらうことが大切です。
6ヶ月20〜23週目 身長 約25cm 体重 約350g
脳細胞が増殖し、眉毛・髪の毛が生え始めます。羊水の量も増え、赤ちゃんはお腹の中で活発に動くようになり、それがお母さんに伝わります(胎動)。
- お母さんの身体は?
- 妊婦さんらしいお腹になります。乳房が黒ずみ、ブツブツができるなど、赤ちゃんに母乳をあげるための身体の準備が始まります。 人によっては乳頭から半透明の乳汁が少し出ることも。
7ヶ月24〜27週目 身長 約30cm 体重 約1000g
脳が発達し、自分の体の動きをコントロールできるようになります。他の内臓の機能もどんどん発達を続けます。
- お母さんの身体は?
- 子宮底がおへそよりも上になります。大きくなった子宮が血管を圧迫するため、下半身の血流が悪くなり、静脈瘤やむくみ、 便秘、痔などのマイナートラブルが起こり始めます。入浴やマッサージなどで、トラブルをケアするようにしましょう。
妊娠後期
8ヶ月28〜31週目 身長 約40cm 体重 約1500g
生きていくための最低限の機能が整います。ポコポコとお腹を蹴ったり、あくびをしたり・・・、しゃっくりもします。
- お母さんの身体は?
- 妊娠線が現れはじめ、むくみ、静脈瘤、痔などが起こりやすくなります。お腹が大きくなって足下が見えにくくなるので、日常の動作に気をつけましょう。 お産が近くなることで、不安を感じる方もいるかもしれませんが、ストレスを溜めないようにしましょう。
9ヶ月32〜35週目 身長 約45cm 体重 約1800〜2400g
皮下に脂肪が付き始め、丸みを帯びた赤ちゃんらしい体型になります。普通は頭が下になり、体の位置が固定されます。
- お母さんの身体は?
- 胃や心臓への圧迫感が強くなり、胃もたれや動悸などを感じることも。 疲れを感じるときは休むように心がけましょう。一方、今まで勤務していた人は、産休に入って不眠や眠りが浅くなる人も。1日の中でメリハリのついた生活をしましょう。 里帰り出産の場合は、36週目までに帰省することをお奨めします(ただし、分娩予約はできるだけ早くしておいて下さい。 遅いと受け付けてもらえないことがあります)。
10ヶ月36〜39週目 身長 約50cm 体重 約3000g
いつ産まれてもおかしくない状態に成長します。出産が近づくと、頭を下にして骨盤のほうに下りてきます。その時は動きが少し弱くなります。
- お母さんの身体は?
- 10ヶ月になると子宮が下がるため、胃が楽になりますが、膀胱や腸への圧迫がその分強くなり、便秘がちになる一方、トイレが近くなります。お腹が頻繁に張り、足のつけ根や恥骨が痛くなることも。いつ陣痛が来てもおかしくありません。早めに入院の準備をしておきましょう。